山根亜希子のFXがよくわかる

為替レートの見方

第10回 : 為替レートの見方2008年4月21日

FXの取引をするときは、通常、為替のレートを見ながら行うものですが、最初はどの通貨がどの程度のレートで、どの様な動きをするのか、さっぱりわからないと思います。

そこで、まずは取引を始める前に、最低でも過去5年程度の為替レートの推移を、チャートで確認するようにしましょう。例えばドル/円の取引を考えているのならば、過去5年間でどの程度ドル/円レートが動いたのかを確認するのです。

過去からの為替レートを確認すれば、各通貨の相場の流れを大まかに掴むことができ、取引に活かすことができます。しかし、為替レートの確認を怠って、何も考えずにポジションを持ってしまうと、損をして後悔することになりますので、是非これはやっておくべきでしょう。 さて、それでは為替レートを見るときはどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。為替レートを見るときのポイントを3点にまとめてみました。

長期取引か短期取引か

外貨預金のように長期でFX取引をしたい場合は、以前にもお伝えしましたが、レバレッジは2倍程度に抑えることが大切です。それは取引期間が長期になると、為替レートの大きな変動に合う可能性が高くなるためです。

通貨によっては何十円も動くことがあるので、ポジションが持ちこたえられなくなり、途中で追加証拠金を入れないといけないことになってしまう可能性もあります。そうならないためにも、取引を考えている通貨の過去5年程度の為替レートの変動を確認してみて、その変動範囲内で必要な証拠金を考えてみると、レバレッジはやはり2倍程度に抑えておくのが賢明といえるでしょう。

短期で売買する場合は、たいてい1日〜1週間程度の取引となりますので、為替レートの変動に備えてレバレッジを調整すると言うよりは、利益が出た場合も、損を出した場合も、すぐに決済してポジションを確定し、いつまでも放置しておかないことが重要です。すぐに決済することを心がけて、損切り設定をしておくなどすれば、レバレッジを高くして、勝負に出ることもできるわけです。1日、2日の勝負ならば、ドル/円で1円程度の値幅をとれれば良し、とするのが良いでしょう。

FX会社によって異なる為替レート

為替レートは、FX会社によって異なります。これは株と違ってFX取引が、相対取引であるためです。

相対取引とは、取引所を介せず、銀行間でそれぞれの会社が売買を行うことを言います。それぞれで売買を行うために、会社によって微妙にレートがずれることがあるのです。もちろん1円などという大きな差にはならないので、取引する上で大きな問題にはならないのですが、会社によってレートが違うということは知っておいたほうが良いでしょう。

FX会社によって異なるものといえば、スプレッドもそうです。

スプレッドとは、買値(ビッドレート)と売値(オファーレート)の価格差を指します。FX会社はこのスプレッドや手数料によって利益の一部を得ているため、FX会社を選ぶときは、その両方を見て比較・検討しなければなりません。中には売買手数料を無料にすることでスプレッドを大きく取っているFX会社もありますので、手数料だけで決めるのは控えましょう。

クロス円の為替レート

クロス円の為替レートの見方は少し複雑です。クロス円とは豪ドル/円や、ポンド/円など、ドル以外の外貨と円の通貨ペアの総称だと思ってください。

クロス円の為替レートは、単純にその外貨と円の関係だけで算出される訳ではなく、レートとレートの掛け合わせで算出されます。

クロス/円の為替レートは、各通貨が、ドルと取引されていることを考えて、ドルを基準に算出されています。つまり、豪ドル/円のレートは豪ドル/ドル×ドル/円という2つのレートを掛け合わせて計算されるのです。

【例】
豪ドル/ドル:0.925ドル
ドル /円 :101円
⇒0.925ドル×101円=93.42円となります。

なぜこの様な算出方法かと言うと、豪ドルと円や、ポンドと円の直接取引というのが、そもそも市場にほとんどないからなのです。直接の取引が少ないと、値段がつきにくく、値段が飛ぶ(=大きく動く)という事態に陥ります。取引の少ない株などで、値段が大きく開いたり、買い手や売り手がつきにくいということが起こるのと同じことです。

実は、クロス円の取引が難しいと言われる所以もここにあります。

つまり、豪ドル/円が上がる、あるいは下がる時、間に米ドルがはさまっているがゆえに、レートの変動の原因が不透明になり、ドル/円取引の感覚からすると、まさに「わけが分からない」動きを見せるのです。

ですから、クロス円は複雑な2つのレートの動きを合わせて見なければいけないので、相場の流れを予測するのが難しいのです。

プロのトレーダーは、ドルを基準に全ての通貨の動きを見て判断します。とはいえ、初心者にはドルを基準に考えるのはやはり難しいもの。クロス円はドルの影響を受けやすいもの、そしてリスク分散が難しいことから、クロス円ばかりで取引することは、非常に危険な行為になりますので気をつけましょう。

≪次回予告≫
2Wayプライスの見方
山根亜希子
1973年大阪生まれ
京都工芸繊維大学繊維学部高分子学科卒
サイエンスライターとして6年間東京勤務(文部科学省記者クラブ所属)
科学技術関連の記事の執筆などを行う。
その後、大阪に戻り失業中にFXを始める。
現在、(有)ユビキタストレーディング代表。
趣味はアロマテラピー、海外旅行

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FX(外国為替証拠金取引)は、取引する通貨の価格変動による損失リスクが存在し、投資元本が保証されるものではありません。また、FX(外国為替証拠金取引)は、小額の証拠金で取引を行なうことができることから、大きな利益が期待できる反面、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。お申し込みの際には、リスクに関する説明書、取引説明書等をご確認の上、ご自身の判断でお取引を行なっていただきますよう、お願い申し上げます。

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